前回のお話を見ると、相当追い込まれて、冷静な判断をすることができなくなっていますね。
見返すと、ちょっと恥ずかしいですね(苦笑)

さて、そのあとですが「仕事を続けたい」とは伝えていましたが、具体的にどうするのか、という話は進まないままでした。

社長からは、先輩さんやベテランさんをどう残すか、という話をされ、遠回しに辞めるよう促されているばかりで話は平行線をたどっていました。

体調の悪化

全員解雇宣言から数日、体調は見る間に変化しました。

朝起きて吐き、会社について吐き、仕事の合間で吐き、お昼ごはんを食べてすぐに吐き、お茶を飲んでは吐き、とにかく戻していました。
家でもわずかに食べるばかりで見る間に痩せていきました。

会社の最寄り駅についた瞬間に理由もなく泣き崩れて動けなくなることもありました。
3日に1回はありましたね。

会社で毎日他の社員からやめるように説得され、お局様からの意味の分からない常識を押し付けられ、社長からは毎日のように「お前みたいなのはいらない」と言われ続ける日々。

ストレスが限界に達していたのです。

「状況が変わった(笑)」

全員解雇宣言から3か月、年明けの個人面談がありました。
その日の面談はいつもと違っていたのです。

いつもなら、他の社員をどうするかという考えを一方的に話され、こちらの話はほぼ聞いてもらえない状況でした。
社長はいつもと違って上機嫌。

「カナにいい報告があるんだ。仕事、続けてくれない?」
うれしいでしょ?と言わんばっかりにニコニコ。

「はぁ?」

自分でも信じられないくらいのドスのきいた声でした。
後にも先にもこんな声が出たのは初めてです。

聞けば、社長は私が独自でしていた仕事を把握しておらず、というより、報告はしていましたがその仕事が私にしかできないということを知らなかったようです。

「なんで…?」

震える声でした質問は、社長の軽快な笑い声でかき消されました。

「いやあ、状況が変わったんだよ。」

理由を言い訳がましく並べ、挙句他の社員を辞めさせるから君は残れ的な話をされるも私の怒りは収まりません。
努めて冷静に、考えさせてほしいと告げると、社長は不満げ。

「じゃあ2週間後に返事ちょうだいよ。」
でも君仕事続けたいんだよね?と言わんばかりの笑顔。

2週間の猶予期間をいただき、その日の面談は終了。
冷静な怒りというものを初めて知りました。

冷静な判断ができなくなった私は、今の会社を紹介してくれたオーナーに会いに行きました。
ちょこちょこと遊びに行っていたのでいつも通り楽しく談笑していました。

「仕事はどう?」

オーナーのいつものセリフ。
当時はどんなことがあってもオーナーには弱音も吐かず、ただ仕事の楽しい面ばかり伝えていました。

しかし、その日はどうしたわけか、涙が止まらなくなったのです。
その時に初めて自覚しました。

今までずっと、辛かったのだと。

仕事は楽しいのに、パワハラに加えて会社の状況が変わり、味方がいないこと。
どうしたらいいかわからず、冷静な判断ができなくなっていること。
心配をかけたくないので誰にも相談できなかったこと。

素直な言葉がどんどんあふれていました。
そして、オーナーの冷静で優しい一言が背中を押したのです。

「カナちゃん、もう仕事辞めていいんだよ。」

やっと呪縛から解き放たれたような、そんな気持ちがしました。

怒りの炎

思えば、入社した時からそうでした。

正社員の約束をしたのに、気分でなかったことにする。
仕事を任されたのに、仕上がった仕事を渡すと、そんな仕事は頼んでないと言う。
お局様と組んで、私の無能さをひけらかす。

毎日言われる「お前はいらない」という言葉。
そこに加わった「やっぱり続けて」宣言。
しかも他の社員の人を犠牲に、お前だけ助けてやる、といった恩まで着せる。

言われた瞬間の怒りはいまだかつて感じたことのないものでした。
同時に、今まで悩んでいた自分が何だったのだろうと悲しくもなりました。

その場でキレてしまってはレベルが低い、持ち帰って判断したいと考えました。
しかし、その怒りが収まることはありませんでした。

次の記事、「退職宣言と、退職までの日々」へ進む→

「パワハラ脱出ブログ」のページに戻る