さてさて、ついに体調を崩し始めたカナです。

体調の悪さは自覚するものの、気のせい、自分がもっと頑張らなければと奮い立たせてきました。
親会社でも話題になっていたのは後で聞いた話なのですが、かなり心配されていたようです。

ちなみにですが、私とお局様は親会社の仕事にも関わりがあり、月に1度は手伝いに行っていたのです。
その兼ね合いで、親会社の方とは仲良くしてもらっていたわけです。

それはともかく、親会社でも話題になるほどの体調不良。
お局様が気づかないはずがありません!

そこで事件が起こるのです。

私の状況

目に見えて体調が悪かったようです。
「ようです」とつけるのは、私自身があまり自覚がなかったためです。

後で聞いた話では、出社時に道で見かけたときにふらふらしていたとか、顔色が化粧で隠れないくらい悪かったとか、やつれていたとか、なんだか病人のようだったみたいです。

直接「大丈夫?」と聞かれることもあったので、化粧を厚めにしたり、睡眠時間をしっかりとったり、家でとる食事のバランスを考えたりはしていました。

しかし、それでもなお漂う病人風の雰囲気。
相当限界だったのかもしれません。

ただ、本当に自覚がなかったのでよくわからないのも事実です。
そして、「体調が悪そう」という理由でお局様から注意されていたのも事実です。

被害者はお局様

体調を崩している風の私に畳みかけるように、お局様から何とかしろと注意をされます。
化粧をさらに濃くするように、髪の毛を切って健康的に見せるように、など注意をされました。

髪型は当時のものが気に入っていたので、できるだけ明るく見える髪型に変更し、化粧はチーク濃いめで青白さをカバーしていました。
それでもふと気を抜いた瞬間に体調が悪く見えたようで、それがお局様には気に入らなかったようです。

「カナが体調を崩していて治らない、私の育て方が悪いのか?」
そういうことを周囲に言いまくり、先輩さんやベテランさんに協力をあおっていたようです。

やがてお局様も元気がなくなり、さすがに心配になるも、お局様は「私はいいから、あんたの体調を何とかしなさい…私は、大丈夫だから…ッ」のようなセリフをオフィスの真ん中でよく言われるように。

手塩にかけて育てた子供が病に臥せってもう助からない。
まるで悲劇のヒロインのようでした。

そんな中、私の仕事は減るわけでもなく、むしろ増える一方でした。
あと、お局様のご飯も減ることはありませんでした。

魔のトライアングルの中で

そんな日が続く中、先輩さんに呼び出されました。
先輩さんとは最も年が近く、お局様のパワハラにフォローを入れてくれる人でした。

仕事は私よりも多く、終電で帰るところもよく見かけましたし、月に2日しか休みが取れない状況なのに、とても優しい先輩でした。
仕事の考え方ややり方を教えてくれることも多く、まめにコミュニケーションを取っていました。

ですが、その時の先輩さんからの言葉はとても厳しいものでした。

「お局様が今体調崩しているのは知っているよね?あれってカナちゃんのこと心配しすぎてなってるんだから、もうちょっと気を使いないよ」

その当時、私が体調が悪いせいで機嫌の悪くなったお局様が先輩さんに八つ当たりのように一挙手一投足を注意をしていたそうです。

そう、私がされていたのと同じです。
先輩さんもお局様からのパワハラに耐えられなかったようです。

つまり、私が体調を崩していて注意したりができないので、代わりに先輩さんがいけにえになっていたのです。

その時思ったのです。
すべて私が悪いのだと。

私が仕事ができないのも、体調が悪いのも、そのせいで他の人に心配をかけているのも、すべて自分の管理の甘さだと。
私がいることで会社に迷惑がかかっている。

それでも仕事が好きだったから、辞めたくない。

なら、私にできることはたった一つでした。

私の味方はいない

翌日、最寄駅から元気よく出社。
先に出社していた先輩さんにこれまでの体調不良を詫び、ご指摘いただいたお礼を伝えました。

そして元気よくお局様にもご挨拶。

「おはようございます!お局様、体調いかがですか?私はお局様にご心配いただいたおかげか、とっても元気です!心配かけてしまってすみませんでした!ところでこの仕事なんですけど…」

私が気丈にふるまえば迷惑がかからない。
社内に漂っていた不穏な空気はその態度で一掃されました。

同時にお局様からの一挙手一投足をにらんだパワハラは続きました。
先輩さんは取り戻した平穏の中、仕事に従事していました。

なんだ、もっと早くこうすればよかったんだ。

安堵とともに私は知ったのです。

この会社に、「私」を心配する人はいないのだと。

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