世間には「公務員は楽な仕事だ」なんて悪態をつく方もいますが、公務員というのは本当に厳しい世界です。
公務員は協調性や一貫性を大切にしなくてはいけない仕事なので、少し職場の人間関係が乱れるだけでパワハラを引き起こしかねないのです。

「公務員は楽」なんて幻想に過ぎず、部署によっては一般職よりもよほど過酷な労働環境だと言えるでしょう。

現に、毎年のように市役所・消防署・学校といった公務員の勤務地でパワハラが発覚して問題になっています。
なかにはパワハラを受けたことで精神を病み、自ら命を絶ってしまった公務員も少なくありません。

今この記事をお読みの方のなかにも、公務員として働きながらパワハラにお悩みの方がいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は「パワハラで公務員を辞めたいときの対処法」と題して、パワハラ解決に役立つ3つのプロセスをご紹介したいと思います。

弁護士に被害内容を相談する

公務員の仕事は閉鎖的になりやすく、パワハラを受けていても外部の誰かに相談するという考えが浮かびにくいかもしれません。
教師なら教育委員会に相談、市役所なら人事課に相談といった具合に、内部でパワハラ問題を解決しようとする方も多いのではないでしょうか。

しかし、パワハラは組織そのものに根付いているものなので、それでは根本的な解決にならない場合があります。

パワハラを加えた主犯格に対して異動・減給などの罰を与えることはできるかもしれませんが、それ以外の職員との関係が悪化してしまう恐れがあるからです。
昔ながらの間違った仕事意識が根付く公務員の仕事では、パワハラ上司1人だけを取り除いても「アイツは協調性がない」「単なる指導だったのに」なんて陰口を叩かれてしまうかもしれません。

公務員の内部組織だけでパワハラを解決するのは困難なので、いっそのこと弁護士に解決を依頼するのが有効です。
弁護士が登場すれば、パワハラを肯定していた職員たちも「間違っていたのかもしれない」と自覚してくれるでしょう。
それだけで全てが丸く収まるとは言えませんが、少なくとも無関係な職員が簡単には口出しできない状況をつくることができるはずです。

これまでにも全国各地の公務員がパワハラに関する訴訟を起こしており、なかには数百万円の慰謝料を勝ち取った方もいます。
どうせ辞めるのであれば、アナタの仕事を邪魔し続けたパワハラ上司に一泡吹かせてやりましょう。

労働局などの公的な窓口で相談する

同じ公務員であっても、自分が勤務している組織とは別のところに相談すれば問題ありません。
全国に設置されている地方労働局には、パワハラの相談を受け付けてくれる「総合労働相談コーナー」があるのです。
こうした公的な窓口は職種に関わらず相談に乗ってくれるので、当然公務員のパワハラ問題にも対応してくれます。

弁護士に比べれば公的な窓口ができることは限られていますが、適切なアドバイスをくれるのは非常に有難いと思います。
パワハラに対してどのような対処をすべきなのか、弁護士にも相談すべきなのかといったアドバイスをしてくれる機関というのは非常に貴重です。

1人で悩んでいる方ほど、公的な窓口に相談して今後の作戦を練ることが大切になってくるでしょう。

公務員以外の職種に転職する

他の職種と比べても、パワハラを受けた公務員が自殺する割合は高いように思えます。

国の仕事なのでパワハラが問題視されやすく目立つだけ…と考えることもできますが、それにしても年間で何名もの公務員がパワハラで命を落とし続けるという日本の現状は異常です。
どうして公務員ばかりがパワハラで自殺してしまうのかと考えたとき、その原因は「辞めにくいから」という点にあるのではないかと推察されます。

そもそも公務員になるのは、大学を出て、公務員資格を取って、採用試験に合格する…という3つのプロセスを踏まなくてはなりません。
一般職なら履歴書1枚だけ書いて面接して合格…なんてことも珍しくないので、公務員になるのは普通の職種より難しいといえるでしょう。
苦労して勝ち取った公務員の仕事だけに、「あんなに頑張ったのにパワハラくらいで辞めるのは嫌だ!」と感じてしまうのも無理はありません。

また、辞めるときにもそれなりの手順や手続きを踏まなければならないのも公務員の面倒なところです。
特にパワハラを受けている状態では、辞表を受け付けて貰えなかったり、辞める暇もないほど大量の仕事を押し付けられたりと、被害を増長してしまう恐れすらあります。

要するに、公務員は最も効果的なパワハラ対策である「転職」という手段を奪われてしまいがちなのです。
逃げ道を失った被害者は、やがて精神を病んで自殺に走ってしまいます。

公務員を辞めるのはもったいないという気持ちは痛いほどわかりますが、しかしパワハラを受けている公務員の皆さんには「大切な命のため」だと割り切って転職することをオススメします。
もしも公務員を辞めることすら妨害されるようなら、弁護士や公的な窓口に相談して上司の悪事を暴いてやりましょう。

本人が辞めようとしているのにそれを妨害することは法に反しますので、きっとすぐに辞められます。

ちなみに、私はパソナキャリアで転職を成功させました。

他の職種でアナタの力を発揮してみませんか?

どれだけ酷いパワハラに悩んでいても、せっかく掴んだ公務員という仕事を手放しがたいという方は少なくないでしょう。
転職すれば穏やかな日常を歩めると頭では分かっていても、なかなか踏ん切りがつかないという気持ちもわかります。

しかし、世の中には公務員以外にも素晴らしい仕事がたくさんあります。

「自分には公務員しかない」なんて盲目的に考える必要はなく、アナタの力を活かせる職場はいくらでも存在するのです。
確かに現代は転職するのも一苦労という時代ですが、「元公務員」という実績を欲しがる会社は少なくありません。

少なくとも、アナタの経歴があれば一般の求職者よりも有利に転職活動を進めることができるはずですよ。