日本全体の社会問題となっている「パワハラ」ですが、残念ながらその予防・改善対策は国レベルで進んでいるとは言えません。
東京都など一部の都会ではパワハラに対抗するための組織編成も進んできましたが、地方ではまだまだパワハラが放置されている実態があります。

非常に残念なことですが、滋賀県でもパワハラを見て見ぬふりする文化が浮き彫りになってしまいました。

2017年5月ごろに報じられたことですが、滋賀県のとある高校の校長が特定の職員を100人近くの前で激しく叱責した挙句に土下座させ、最終的には退職に追い込んだことが明らかになっています。

ところが100人もの教育関係者がその様子を見ていたにも関わらず、滋賀県教育委員会はパワハラの調査を一切行わなかったというのです。
当の加害者も「そんなつもりはなかった」とのらりくらりかわすばかりで、何の処分も受けていないそうです。

このように、滋賀県では数々のパワハラが起こっているにも関わらず「無かったことに」されているのが現状です。
子供たちの教育を行い、規範となるべき学校の校長ですらこの有様なのですから、一般の企業でも同じような被害が封じ込められているとみて間違いないでしょう。

パワハラ被害を受けたら、黙っていても解決しません。
それどころか今回の一件のように、黙ったのをいいことに黙殺されてしまうというのがパワハラ加害者の考え方なのです。

そこで今回は、加害者をのさばらせないために行ってほしい「3つの対策法」をご紹介したいと思います。
パワハラが無く働きやすい滋賀県を取り戻すために、被害者の皆さんはぜひ声を上げてください。

弁護士への相談を検討してみよう

滋賀県の教育関係者に起こった一件のように、放置しておくと黙殺されかねないパワハラ被害は弁護士に相談しましょう。

パワハラ加害者というのは平気で人の心を踏みにじるスペシャリストですから、1人で立ち向かおうとしても返り討ちにあるリスクが高いといえます。
そこで、法の力を以てパワハラを解決するスペシャリストである弁護士に相談するのが最も確実な対策法であるといえるのです。

滋賀県で職員を退職に追い込んだパワハラ校長は、新聞社の取材に対して「そんなつもりは無かった。あっちが突然土下座した」とひょうひょうと答えたそうです。
パワハラの加害者にはそもそも罪の意識そのものが欠如しているため、問い詰めたところで「自分は悪くない」という考え方を崩さないのです。

しかし弁護士を雇うことで、相手に「パワハラは犯罪にあたる」可能性があることを認識させられます。
被害者の言葉には一切耳を貸さなかった加害者も、弁護士に来られては無視するわけにはいかなくなります。
万が一またのらりくらりとかわそうとしても、パワハラ被害解決のスペシャリストである弁護士はそう簡単には騙せないのです。

相談に乗ってくれる公的な機関がある!

弁護士に相談する前に、公的な機関への相談を行う被害者も多いです。
というのも、実は最近パワハラ関係の相談に無料で乗ってくれる公的な機関が徐々に増えてきているんです。

滋賀県内には、4ヶ所の「総合労働相談コーナー」が設置されています。
総合労働相談コーナーは厚生労働省が運営する公的なパワハラ相談機関で、滋賀県で働いている人なら誰でも気軽に利用できます。
なかでも滋賀労働局内にある総合労働相談コーナーには女性相談員がいますので、男性には相談しにくいセクハラなどの被害も相談しやすくなっています。

どうやってパワハラに立ち向かえばいいのか…と悩んでいるかたもまずは公的機関に相談してみるとよいでしょう。
場合によっては弁護士への相談を勧めてくれることもありますし、被害者が取るべき対策法について詳しいアドバイスをくれますよ。

転職してパワハラ上司から逃げ切ろう

世の中にはどんな対策を取っても反省しないパワハラ加害者というものがいます。

弁護士や公的機関への相談で一旦は大人しくなっても、ほとぼりが冷めればまた同じことを繰り返す人間がいるのです。
そもそもパワハラをするような人間性をもつ方ですから、反省しろというのも無茶なのかもしれません。

そこで、どうしても反省しないようなパワハラ上司がいる場合はいっそ転職してしまうと良いでしょう。
「なんであんな奴のために自分が転職しないといけないんだ」と悔しくなるかもしれませんが、向こうは理屈の通じない人間ですから相手にするだけ無駄でしょう。

例えるなら、パワハラ上司というのは会社にとってガン細胞のようなものです。
これ以上こちらに被害が転移する前に、さっさと身を隠すのが最善策だと考えることもできるでしょう。
転職すれば無用な人権侵害を受けずに済むので、次の職場では驚くほど快適に仕事ができるようになるはずですよ。

ちなみに、私はパソナキャリアで転職を成功させました。

パワハラ上司に期待しない

パワハラを受けたとき、我慢強い人はグッとこらえようとします。
「今我慢すればおさまるから…」「いつかは和解できるはずだから…」と考えて穏便に済ませようとしてしまうのです。

しかしほとんどの場合、パワハラを行うような人間性しか持ち合わせていない上司と和解できることはありません。
そんな上司に期待するだけ無駄なので、貴重なアナタの人生をこれ以上パワハラで消費してしまう前に対策を練りましょう。

徹底抗戦するだけの元気が残っているなら弁護士に相談を、対策に迷ったら公的な機関に相談を、もう闘う元気まで奪われているならひとまず転職をオススメします。

冒頭でお話した滋賀県の高校の職員は、パワハラを受けたあと自主退職しています。
消極的な対策に見えるかもしれませんが、彼が退職したことによってこの一件は酷いパワハラ事件として周知されるに至りました。
もしも彼が我慢して勤務を続けていたら、この件はパワハラとして扱われることすらなかったのかもしれません。

このように、さっさと転職してしまうだけでもパワハラ事件は進展を迎えるケースがあるのです。
パワハラ上司に期待しても心を入れ替えることはありませんので、我慢せずに何らかの対策を講じてみてくださいね。