業界によっては、パワハラの被害が常態化していることがあるといいます。
特にパワハラが多い業界のひとつだと言われているのが「運送業者」などの力仕事です。

もちろん運送業者が悪いというわけではありませんが、運送業は力仕事だけに女性の介入が少なく、どうしても粗暴な男性が集まってしまうことが原因のひとつでしょう。
力仕事が主となる業種では間違った体育会系のノリが持ち込まれやすく、年齢や実績とは無関係な心理的な上下関係が生まれることがあるようです。

事実、岡山県に本社を置く「岡山県貨物運送」でも最近パワハラによる被害が告発されました。
岡山県貨物運送に努めていた男性社員が上司からの執拗な罵詈雑言と暴力に耐えかね、自殺してしまったという痛ましい事件が起こっているのです。
この一件は岡山県民に衝撃を与え、ニュースなどでも大きく取り扱われています。

この事件に見られるように、パワハラというのは時に人の命をも奪いかねない恐ろしい行為です。
パワハラの被害にあったら早めに解決のための行動を起こさなければ、岡山県貨物運送に勤めていた男性のように自ら命を絶ってしまいかねません。

そこで今回はもしも自分がパワハラの被害に遭ったとき、解決のために起こすべきアクションをいくつかご紹介します。
岡山県で働く皆さんは、パワハラの被害にあったらぜひこれらの方法を実践して自分の命を守ってください。

パワハラ解決に強い弁護士に相談

パワハラを解決するためには、その道のプロに頼むのが一番です。
2000年代以降はパワハラ関係の裁判が急増しており、各県にいる弁護士たちも「パワハラ解決のスペシャリスト」として頼れる存在になってきています。

実際、冒頭でご紹介した岡山県貨物運送のパワハラ事件でも、その後男性の遺族によって訴えが起こされました。
この裁判で、パワハラを行ったとされる岡山県貨物運送には、男性の遺族に対して6900万円の支払いが命じられています。

人一人の命を奪ったのですから、6900万円でも安すぎるくらいでしょう。
このように、その内容によってはパワハラはれっきとした「犯罪」として裁かれるケースが少なくないのです。

このケースではすでに男性が自殺して取返しがつかなくなってしまいましたが、もちろん自殺しなくても訴えを起こすことは可能です。
自らパワハラの被害を訴えたことで、慰謝料を得ることに成功したり、パワハラ上司を辞職させて職場に復帰したなんてケースもあるのです。

弁護士に頼むのはなんとなく怖い…と感じてしまう気持ちも分かりますが、弁護士はアナタの味方なので怖がる必要はありません。
強力な助っ人を得て、パワハラ上司と戦うための作戦を考えてみてください。

パワハラ相談に乗る公的機関に相談

いきなり弁護士に頼むのはちょっと…と感じた方は、公的機関に相談してみてはいかがでしょうか。
全国各地に点在するパワハラの相談機関は基本的に無料で利用できますし、個人情報が外部に漏れることも絶対にありません。
少なくとも、弁護士事務所に行くよりはずっと気軽に利用できるはずです。

パワハラを受けている被害者のなかには「外部の人間に相談しても…」と考えてしまう方がいるようです。
しかしパワハラの被害は、むしろ外部機関に相談することが大切だといわれています。

大きな企業だと自主的にパワハラ対策センターを置いていることがありますが、内部組織なので相談したこと自体が筒抜けになってしまうことがあります。
また、せっかく相談したのに「穏便に済ませてはどうか」と黙殺されそうになったり、上司に直接パワハラの注意が行ってしまうことで被害が拡大するというケースも報告されています。

その点、厚生労働省が運営する「総合労働相談コーナー」なら個人情報が漏れることはありません。
岡山県内には7ヶ所の総合労働相談コーナーがあり、電話一本で気軽にパワハラの相談を行うことができます。
今後の対策法についても親身に相談に乗ってくれますので、岡山県でパワハラに悩む方はぜひ相談してみてください。

転職してパワハラ上司から離れる

先ほど「業界によっては、パワハラの被害が常態化していることがある」と言いましたが、これは岡山県だけでなく日本全体の問題です。
あまりにパワハラの常態化が根強い業界では、弁護士や公的機関への相談を行ってもその場しのぎにしかならない可能性があるので注意が必要です。
裁判を経て慰謝料を得たりパワハラ上司を追い出したとしても、業界全体からパワハラを無くすことは容易ではありません。

そこで、パワハラの蔓延があまりに酷いようならいっそ転職してしまうのも手です。
パワハラ上司から離れてさえしまえば、仕事中に無用なストレスを受け続けることもなくなり、スムーズに業務が進められるようになります。

相手が悪いのに自分が転職するというのは腑に落ちないかもしれませんが、しかし転職はアナタの命を守るために必要な行為になります。
意地を張ってパワハラを我慢し続けると、いつか心を病んでしまう恐れがありますので、腐りきった業界とはスッパリ縁を切ってしまうのも有効な手段ですよ。

ちなみに、私はパソナキャリアで転職を成功させました。

パワハラはアナタの行動で解決できる

どんな職種でも円滑に業務を遂行するためには個人間の連携が大切ですが、1人でもパワハラを行うような社員がいると業務全体の進行を阻害します。
もしもアナタが「最近、仕事が上手くいかないなぁ…」と悩んでいるとしたら、その原因がパワハラにある可能性も否定できないのです。

大したことのないミスで上司に怒鳴られたり、指示に従っただけなのにミスの責任を押し付けられたり…こうしたパワハラに思い当たる節はありませんか?
本人は気づいていなくとも、このようなパワハラは被害者の心をじわじわと蝕み、円滑に業務を遂行するエネルギーを奪ってしまうものなのです。

自分がパワハラを受けていることに気付いたら、ただちに解決に乗り出してください。
アナタが勇気を出して声を上げることで、パワハラ上司の悪行に歯止めをかけることができるかもしれません。

もしも声を出す勇気が無くても、公的機関に相談したり転職することで、パワハラ被害を一身に受ける必要は無くなります。
自分の勤務先でパワハラが常態化しているという異常すぎる状況を解決するためには、アナタ自身が行動することが一番の打開策になるのです。