怒鳴られ続ける日々、理不尽な行動に振り回される日々、精神的な苦痛も続き、「これはもう明らかにパワハラを受けているんだ!」と思ってみたものの、「本当にパワハラ?」と考えた優しいあなたに送ります。

実際のところ、法律でどれがパワハラでどれがそうでないのかは決まっていません。

では何を基準にしてパワハラと判断したらいいのか?
その基準などをご紹介していきます。

職務の範疇を明らかに超えた発言や行為

例えば、何か自分がミスをしてしまったときに言われる言葉で考えてみましょう。

「なんでできなかったのか?」は純粋にミスが起こった原因を考え、次の対策を考えています。
これは問題ありません。
多少、語気が強い場合でも、その言葉だけであれがば指導の範囲と言えます。

俺だったらこうする、だとか、お間の同期のあいつは…などと比較される言葉が加わり、それがあなたにとって苦痛だった場合はまた少し状況は変わっていきます。

「なんでできなかったんだ、お前、生きてる価値ないんじゃないか?」という言葉。
これは明らかにパワハラです。

冗談ならまだましかもしれませんが、仕事のミス一つでこちらの命を脅かす言葉を使うのは明らかな脅威です。
指導通りにその人が命を落とせば、明らかにその人が脅威だったと考えられるでしょう。

他にも、「そんなこともできないなんてお前の嫁はかわいそうだ」「そんなこともできないから結婚できないんだ」など、全く関係のないことを引き合いに出すのも、職務の範囲外です。
仕事に関係ないですし、言われる筋合いもないことです。

受け手側の精神的苦痛が判断基準

多くの「ハラスメント」の付く言葉は「受け手側の精神的苦痛」が基本的な判断基準になります。

少し大げさな例えになるかもしれませんが、男性から女性に「髪切ったね」と声をかけたとき、その言葉が不快ならセクハラ、特に何も感じなければただの会話、となります。
これに準じて考えてみましょう。

「お前なんてやめちまえよ!」と言われたとしても、「この人は口は悪いが、そういって私を鼓舞してくれている」と頑張ることができるのであれば、これはパワハラではありません。
「この人の言葉で本当に傷ついて、仕事の自信を無くした」となれば、これはパワハラです。

その言葉を受け取った人が傷ついている、つまり精神的苦痛を訴えていることになります。
この違いでパワハラかどうかを判断することができます。

自分がどう感じているかを向き合って考えてみましょう。
その時の気持ちでパワハラかどうかを考えて下さい。

時代の違いによるズレ

パワハラの原因とも言えますが、上司が新人だったころに「厳しく指導されたから仕事を覚えられた」からという理由でパワハラが発生することもあります。

正直、関係ないと思いませんか?
上司は上司ですし、自分は自分です。
会社の状況も違うでしょうし、時代だって大きく違っているはずです。

姑が嫁をいびるのは自分が嫁いびりを受けたから、のようなものです。
相手がつらいと思うことをなぜ繰り返そうとするのでしょうか?

「結果的に自分は仕事を覚えられたのだからよかったからいいじゃないか?」と言われそうですがその部下が同じ状況で仕事を覚えられるか、と言われればその限りではありません。

「ゆとりは我慢が足りないから」「年だから物覚えが悪く仕事ができない」という理由で厳しくされることもあります。
これは完全にエイジハラスメントです。

年齢でその人の根性や仕事の仕方が変わるようなら、年齢ごとの指導マニュアルでもできるのではないでしょうか?その人はその人、「人」ごとに考えなければ意味がないはずです。

まとめ 相手の気持ちを考えればすべてうまくいくのに…

結局のところ、受け手側がどう感じるか、を考えることでパワハラも、あらゆるハラスメントも存在しなくなります。

ほんの冗談のつもりでも、相手が苦痛を感じればそこにパワハラは存在するのです。
あなたが上司から受けた言葉で、あなたの心は傷ついていませんか?

少しでも「おかしい」と感じたら、パワハラと判断して、しかるべき行動と判断を下しましょう。
その気持ちに間違いはないのですから。

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