様々なハラスメントが叫ばれる昨今、「モラハラ」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?

正式には「モラルハラスメント」で、パワハラに似ているのですが、実はちょっと違うのです。
会社で受けるすべての嫌がらせがパワハラではありません。
このモラハラになっている可能性もあります。

その違いについて今回はお話しようと思います。

会社でのパワハラとモラハラの違い

パワハラは「上司や立場上『逆らうことのできない立場の人間』から受ける精神的または物理的な嫌がらせ」のことを指します。

ここで重要なのが『逆らうことのできない立場の人間』から受ける、という部分です。
誰から受けるか、ということがまず重点になるのがパワハラです。

対してモラハラはモラルを逆手に精神的に攻撃を仕掛けてくることを指します。

これは必ずしも上司から部下に向けられるものには限らない、という違いがあります。
もちろん会社外でも起こりうるものです。
例えば、自分が上司の立場で部下が集団で無視をしたり、報告をあげずにミスにつながりそれを見てあざ笑うような光景を指します。

学校でいうところの教師いじめのようなものです。
つまり、加害者側の立場は重要ではなく、加害者が対象者を見下し、精神的に攻撃を加えることを言うのです。

「精神の殺人」とも呼ばれる

モラルハラスメントは精神的な攻撃が主なものと考えられています。
いわゆる精神的な支配をされてしまうのです。

「いいよなーお前の仕事ぶりで同じ給料もらえるなんて」「俺がお前みたいにしか仕事ができなかったらとっくに辞めてるな」など、絶対に逆らえない状況をつくり、繰り返し陰湿に攻撃を仕掛けていくのです。

他の場所では仕事をきちんとしているので、実際に被害者側の人間が本当に悪いのか、加害者が陰湿にイジメているのかが見えてこないのがモラハラの特徴です。

そして気づいた時には追い込まれてしまい、どうしようもなくなっているパターンも多いのです。

被害者の自覚がない?!

モラハラの加害者はさも自分が正義であるようにふるまうことが多く、周囲から見ても問題ない場合が多いです。
被害者はそこから抜け出すことができず、ただ、自分が改善すればいいと考え、どんどん泥沼に。

この状況、何かに似ていませんか?
そう、ドメスティックバイオレンスです。

実際に自分が悪いわけではないのに悪いように言われ、悪くいう人間は優秀な人。
周囲に相談したところで、「あなたも悪いんじゃないの?」と言われ、被害者はさらに泥沼化。
取り返しのつかないところまで追い込まれてしまいます。

自分の心に耳を傾けてみて

「自分がミスするのが悪いんだからまだ頑張れる」「自分が悪い」そう言い聞かせていませんか?

前向きに仕事に取り組むことは問題ありません。
しかし、本当にそれだけですか?
悪いのはあなただけではありません。

仮に悪かったとしても、そんなにも人格を否定したり、「自分ならこうするのに何でお前は」などと比較される必要もないのです。
そもそも「私はお前じゃない」と言いたいところです。

周囲も周囲です。
「あなたも悪いんじゃない?」などというのであれば、同じ思いをしてみればいいと思いませんか?
相談を持ち掛けるくらい追い込まれているのですから、もう少し冷静に見てもらいたいものです。

あなたを責める人がいたら仕事とあなたの性格を切り離して考えてみてください。
あなたはあなたです。
追い込まれる前に、逃げ出せるなら逃げ出しましょう。

モラハラのシェルターもできたらいいのに、と考える昨今です。

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