当時の年齢

53歳

性別

男性

当時の職業

陸上自衛隊、連隊本部、庶務幹部(陸上自衛隊の普通科連隊の本部で市役所でいれば秘書室長のような役職です。)

パワハラを受けた相手

駐屯地業務隊の総務幹部(所属部課が異なりますが、普通の会社でいれば、他の部課の常務取締役がパワハラの相手でした。)

パワハラを受けたきっかけ

陸上自衛隊のある普通科連隊(所属人員約500名)が企画する「駐屯地の定期異動」(駐屯地の所属人員は約2800名)の歓迎会を担当することになりました。

それで各部隊に「今回、幹事を担当しますのでお願いします」というあいさつ回りに行った時のことです。

普通科連隊とは別の部隊、「業務隊のある総務幹部」に挨拶に行きました。

彼は防衛大学でのキャリアで業務隊という部隊ではナンバー3ぐらいの地位の人物で、上司にはペコペコしますが、自分がリーダーとなれる総務科内では、性格異常とウワサされるくらいワンマンで日頃から誰彼となく部下にパワハラをする常習者として評判でした。

部隊は違いますが(所属部課は違いますが)、階級的には下である私が挨拶に来るのを利用して、パワハラ(ストレス発散)をしたのです。

パワハラの内容

さて、ドアをノックしても中から返事がありません。
でも中にいるのは確実です。

「失礼します」と挨拶をして、机の前に進み出て一礼ををして「連隊本部の○○准尉です。今回…」そこまでしゃべった時点で、こちらに顔を向ける事もなく「なんだおまえは?」「はい?」「俺は忙しいんだ」と、仏頂面でケンもホロロです。

これがウワサのパワハラかと思いましたが、それにしても何の理由もなしにいきなり恫喝するというあまりの横暴さです。

さりとてとりあえず用件は報告しないといけません。

「今日うかがいましたのは!…」そこまでしゃべった時点でいきなり話を遮られて…「なんなんだ!!お前は?…俺は忙しいんだよ!」

話になりません。

頭に血が登りましたが、相手は階級は5つ上の高級幹部になります。
ただし指揮系統の上官ではありません。

会社で言えば営業部の係長が営業部長ではなく、広報部長に訳もなく怒鳴りつけられているのです。

指揮系統上位者であれば従わざるを得ませんが、この場合、筋違いのセクションからの横暴なので多少は言い分はあります。

パワハラを受けていたときの気持ち

その時、私は定年を直前に控えた勤続30年の最古参の准陸尉です(階級は下士官ですが、待遇は幹部という特殊な階級です。)

しかも、職名は、庶務幹部という幹部職で、連隊長の副官も兼ねています。
私が一方的に怒鳴りつけられて変えれば、連隊長の顔も潰すことになります。

自衛官として修羅場をくぐってきた自分を新入社員同然に扱う、馬鹿な高級幹部に対して言われっぱなしでは、自分と同じ階級の仲間の職責(立場)も台無しにしてしまいます。

しかも、パワハラのしては防大卒の自衛官で我儘し放題のキャリアでした。

ここは叩き上げの意地を見せなければ。
私には陸上自衛隊という組織を支えてきたと言う自負があります。

このままなら、あの上官は我儘し放題。
もっと多くの自衛官が苦しむと思い激しい怒りが湧きました。

パワハラを抜け出した方法

私は約30年に及ぶ、上下関係の厳しい自衛隊で勤務して来て、すでにパワハラにどうして対処したらいいか、自分なりのノウハウを持っていました。

したがって、迷うことなくその部屋の中で反発しました。

「じゃあこのまま、帰ったらいいんですか?」
「なっ、なんだと?」
「帰ったらいいんですね?じゃあ、帰ります」

そのまま勢いよくドアを閉めて自分の勤務場所に戻りました。

ここからが大事なポイントです。
腹の中は煮えくり返っていましたが30分ほどして、もう一度、その上司の部屋に行きました。

「先ほどは、申し訳ありません」

謝罪したのです。

すると…
「いや、いや、君は上司の命令できただけなんだろ、大変な役回りを押しつけられて…悪いのはお前んとこの上司だ」
とニコニコしながら言うのです。

彼は、照れ隠しに取り留めのない理由をつけているだけでした。

「今度の歓迎会で幹事を担当しますので、よろしくお願いします」
と言うと
「解った、解った。了解した」

30分ほど前の出来事が、ウソのように何ごとも無く、挨拶回りが終わりました。

現在パワハラに苦しんでいる方へアドバイス

パワハラは「こいつには何を言ってもいい」と思っているから言いたい放題に言われます。

さらにパワハラは、通常、陰湿で誰もいないところでネチネチとするものです。
それで、効き目があると味を占めて複数の人がいる前でもこれ見よがしにパワハラをしたりします。

このパワハラを受けた時に重要な事は「自分が本当に悪い事をしたのか?」「そうでないのか」が、重要なポイントです。

でもパワハラの場合は、自分に落ち度のない場合がほとんどです。
ですから今回のアドバイスは「自分に落ち度がない場合」の対処方法です。

ズバリ!喧嘩してください。

他に有効な解決方法はありません。
喧嘩の方法は「理論的でない方」ほうがいいでしょう。
その理由は、どちらが正しいかを決める目的で喧嘩をするのではないからです。

意思表示するのは「拒否する男」だという事を、パワハラの相手に伝える事が出来たら成功です。

さらに、もう一つあります。

パワハラの犠牲になりやすいタイプの人の特徴は「大騒ぎになるのを嫌がるタイプ」の人が圧倒的に多いです。
つまり、大騒ぎにしてしまいましょう。

その際に重要な事は、一対一で喧嘩・もめごとなどをしてはいけません。

なぜなら、密室の出来事になってしまいますから普通は部下が悪者にされます。
したがってできるだけ大勢の目撃者がいるところで喧嘩はやるべきです。

たわいもない口論で良いのです。
大勢の人がいるところでやるのは「善意の第三者が必ずいるところでやる」という事です。

意図的に「もめごとにする」のです。

そして自分に非が無いのならできるだけ大騒ぎした方がいいです。
声を出すのが恥ずかしければ、一対一の場所でも大勢の人に聞こえるように騒ぐことです。
内容は正しいとか正しくないとかは関係ありません。

単純です。

「止めろ」という意思表示をする。
そして、それを同僚や、大勢の人の見ているところでやる。

それで解決するでしょう。

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