パワハラは、とてもおそろしいものです。

被害に遭った人は自分でも気づかない内にじわじわと心身を蝕まれているのです。
休日明けに仕事へ向かう時は誰もが少なからずゆううつになるものです。

それでもパワハラとは無縁の環境で普通の精神状態であれば、普段通りに会社へ行き、仕事をすることが出来るでしょう。

しかし、パワハラでぼろぼろになった人は、自覚がなくとも病気になってしまっていることがあります。

特にうつ病はパワハラを受けた人がかかる精神疾患の代表ともいえる病気です。
辛いうつ病を少しでも早く確実に治すにはどのようにしたらよいのでしょうか。

対処法をいくつか挙げてみました。

病院を受診する

まずは病院を受診しましょう。
診療を受ける科は精神科や心療内科になります。

昔の精神科は入りづらいイメージがありましたが、現在は随分と変わりました。
「~メンタルクリニック」というような名前の所も増えており、医師とは別にカウンセラーがいたり、待合室も明るく柔らかい雰囲気だったりと、受診しやすくなっています。

薬もむやみに使うのではなく、効き目の軽いものを最小限から処方してくれる所もあります。
まずは今の悩みを聞いてもらおう。ぐらいの軽い気持ちで受診してみましょう。

受診してみて合わないと感じたら、もちろん別の病院に変えて構いません。
あなたに合った病院を選びましょう。

ゆっくり休む

うつ病になる人は真面目で頑張りすぎる傾向にあります。

少しぐらいの体調不良なら市販の薬を飲んで仕事に出ます。
周りに「体調が悪い」「しんどい」などと弱音を吐くこともなく、いつもと変わらず仕事に打ち込みます。

自分が辛いことをおくびにも出さず、笑顔で周りへも気を配り、限界以上に頑張ってしまうのです。
会社を休むなんでよっぽどのことがない限り考えられません。

あなたもそうなのではありませんか?

しかし、今その「よっぽどのこと」があなたに起きているのです。
休むことに罪悪感を感じることはありません。

可能なら病院の診断書を提出し、堂々と休みましょう。
うつ病に必要なのは何より休息です。

重症になると、一日中起き上がることも出来ず、寝ているしかなかった。
という日もあります。

でも、それでいいのです。
家にはパワハラ上司はいません。

もし職場からしつこく電話が来るようなら、電源を切るか自動で留守番電話につながる設定にし、電話には出ないようにしましょう。
パワハラの環境から離れることで心身を休めるのが回復への道です。

復帰を焦らない

数週間、数か月と休んでいると、気持ちが落ち着いて来る日もあると思います。

もう普段通り生活が出来ている。
長く休んでしまって会社や自分の仕事をカバーしている同僚に迷惑をかけた。
一日も早く復帰しよう。

そんな気持ちになることがあるかも知れません。

しかし、焦りは禁物です。
ゆっくりでも確実に復帰するためには急ぎ過ぎないことが大切です。

職場だけでなく、病院とも連携しながら少しずつ復帰するのがよいでしょう。
いきなりフルタイム勤務に戻るのではなく、初日は一時間、次の日は二時間、その次は半日…と徐々に勤務時間を増やしていきます。

最初は一、二時間勤務するだけでもどっと疲れるかも知れません。
そんな時は無理に勤務時間を延ばさなくてもいいのです。
あなたのペースでゆっくり行きましょう。

まとめ

うつ病の発症から治療、復職に至るまでの流れを見てきましたが、これはあくまでも一例です。

うつ病から回復するまでの道のりはかかった人の数だけあり、どれが正解ということはありません。

また、うつ病とよく似た症状に躁うつ病があります。
これはうつ状態と躁(気持ちが高ぶって興奮しており、過剰にエネルギーのある状態)が交互にやってくる病気です。

躁状態になっている間に「治った」と勘違いして無理して復帰してしまうと、再びうつ状態に入った時にまた休まざるを得なくなってしまいます。

気持ちの浮き沈みが極端だと感じたら、躁うつ病の可能性もあります。
受診の時に相談してみましょう。

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